「雪花山房 達磨」詣

日本有数のそば打ち職人 高橋邦弘名人が広島県山県郡豊平町に移住し、雪花山房 達磨を開店していることをNHKで知ったのは約1年前。
2004.06.19 やっと念願適い、芸術品と呼ぶべきそばを食した。

案内板 広島自動車道 広島北ICから豊平に向けひたすら車を走らせる。
すると、このような慎ましやかな案内板が現れる。
案内板 この案内板がなければとてもたどり着くことはできないだろう。
雪花山房 これが「雪花山房」
雪花山房とは高橋名人が名づけた建物の名前。

営業は、基本的に土曜、日曜、祭日の11時〜14時の3時間のみ。
休むことが多いので、HPなどでの確認が必要だ。
実際、オレも昨年訪れたときは急な休みで、来店した多くの人達と共に無念のまま帰った苦い思い出がある。

11時10分に到着したが、1台も車が止まっていない。
ひょっとして今回も・・・と、嫌な予感がよぎる。
営業中 入り口に向かうと、「営業中」の貼り紙。
「やった!」と心で叫ぶ。
しかし、これが蕎麦屋かと思うような近代的入り口と照明だ。
蹲 アプローチを入るとそこには「蹲」。
入口 入り口には、下駄箱が用意してあり、スリッパに履き替えて店内へ。
高橋名人の下で修行している若い職人さんが丁寧に案内してくれた。
若い職人さんは、皆、頭を短く刈り込み、「達磨」Tシャツの上に皺一つない割烹着を着込んでおり、清潔感溢れている。
動きもきびきびしていて気持ちいい。
その姿を見るだけで、期待に胸が一層膨らんでくる。
店内 店内は、職人さんの服装同様、清潔そのものでまるで禅道場のような雰囲気だ。
アプローチの蹲も理解できたような気がする。
席数は、カウンター7席、テーブル8席の15席。
写真左に待合用のソファーが用意されている。
高橋名人は、ここで弟子を育成する傍らで、そばファンにも振舞っているという感じなのかもしれない。

1番乗りだったが、次々と来店者があり、あっというまに満席となった。
準備 テーブルに着くとメモを片手の職人さんが「どうなさいますか?」と注文をとりに来る。
メニューは「もりそば」(700円)のみなので、当然お品書きなどない。
注文は、「何枚」とする。
職人さんに何枚くらいがよいか聞くと「たいていの方は2枚は食べられます。」とのことなので、2枚注文。

徳利に入ったそばつゆ、そば猪口、薬味(山葵、ネギ、大根おろし)が運ばれてくる。
ざる蕎麦 これが、高橋名人のそば。
薀蓄など全く必要なし。ただ「美味い!」の一言。
今まで食ってきたそばは何だったんだという衝撃。
そばはもちろんだが、そばつゆのなんと美味いこと。
あっという間に1枚をたいらげると、絶妙のタイミングで2枚目が提供される。
何もかもが完璧で満足度は非常に高い。
そば湯もパーフェクト。そばつゆの量もそば湯を見越して供されているに違いない。

至福のひと時を過ごし、勘定をしていると、厨房に高橋名人を発見!
また嬉しくなってしまった。

たった1枚のそばを食うために、片道2時間以上のドライブと高速料金+ガソリン代約1万円を払う価値は充分にある。
広島に日本一と言っても過言ではない蕎麦屋があった。
そばを食べに行くというより、「雪花山房に詣でる」という表現がぴったりだろう。
http://www.okinadaruma.net
蕎麦

営業日 HPより確認
メニュー もりそばのみ
駐車場 あり


広島県山県郡北広島町長笹363-1 п@0826-83-1116


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